イベントの振り返り

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567が広まり各種イベントが中止・自粛に追い込まれしばらく同人の世界から遠ざかっていた2020~2021年。
1回分の原稿が未使用でお蔵入りになるような状況で「もう本を作ることはないだろう」と思っていた2022年。
そしてその「作らないだろう」が覆った2023年。まさか再びイベントで同人誌が頒布できるなんて思わなかった。

そんなわけで新春けもケット9に参加された方々はお疲れ様でした。私は一般ではなくサークルの立場なのでそっちからのアプローチにはなるけど、この状況で変わったこと・変わらないこと色々あって久々に「今」を体感した。
他のサークルを見て回るときに本やグッズだけでなく、スペースの飾りつけやお品書きの書き方を見ることは以前からあった。それに加えて今回は感染防止のための施策も必要だろう…と思っていたものの、大掛かりなセットは特に必要なく、トレーでの授受や釣銭が出ないワンコイン価格等の工夫で乗り切っている感じが多かった。そのあたりについては次回参加できたら覚えておきたい。
特に大きなトラブルもなく無事に終了、新刊も完売で再販や通販を検討する段階に入った。しかし今回参加して大きな課題が出来てしまった。

それは「入替制によって部数が読めなくなった」ということ。サークル運営に関しては本当に課題がコレだけといったレベル。

今までは開場直後が忙しく終了間際はダレるというのがイベントでよくある状態だったので、本の捌き方を考える必要がなかった。ところが入替制になると回数ごとの入場者向けの在庫が必要になる。新春9は3回の入替制だから例えば50部(+予備)作ったら各回15~17冊程度しか在庫がない状況になる。
今まで作った本は初出のイベントでだいたい半分が捌けたので今回もその調子で余る前提で作っていた。ところが予想以上にお買い求めいただいたかたが多く、1回目と2回目の入場者向けの在庫が開始15分(1回=70分)で捌けてしまった。
ジャンル的にはメジャーだけどキャラは人気のセン(ブイズやマスコット系等)を外しているので当初はもっと少ない数しか刷らない予定だった。でも結局今まで通りの部数を刷った。…にもかかわらずこれでも少なかったらしくまさかの早期完売。今まで10冊以上個人誌を作ってきたが、新刊完売は1回しかなかった。嬉しい思いの反面、数が読めず申し訳なさとチャンスを逃した悔しさが交錯した。

とりあえずは再販をかけたいと思ってるけど、新刊と言う旬を逃して誰も買わず在庫の山というオチも見えるのでもし再販をやるなら数は慎重に決めたい。恐らくごく少数だと思う。
そして次回の新刊はもう少し多めに用意して多少余るぐらいにしておきたい。今回の1.5~2倍ぐらい?
全年齢・マイナーキャラ・無名というハンデが全部吹っ飛んだので、入替制が続く限り難しい課題になったと実感したイベントであった。